どうもみなさん
今回は、消防設備士甲種4類の試験のことについて紹介していきます。
おすすめできる資格の一つです。ぜひ取得していきましょう。
消防設備士甲4の資格保有者
独学で勉強した人
こんな人におすすめ
受験を考えている人
免除を活用するか考えている人
甲種か乙種どちらを受けようか迷っている人
試験の概要
受験資格
消防設備士の甲種4類を受験するためには受験資格が必要です。
指定学科卒業による受験資格
指定の学科又は課程を修めて卒業している
指定学科の所定の単位を取得している
→これらの卒業証書、卒業証明書・単位修得証明書・科目履修証明書が必要
実務経験による受験資格
3年以上の実務経験を有する者
工事の補助者として5年以上の実務経験を有する者
→実務経験証明書 (受験願書に記入すして証明するもの)
資格・免状等による受験資格
甲種消防設備士・電気工事士・電気主任技術者・教員免許状・無線従事者・建築士・ガス主任技術者・給水技術者・旧制度の消防設備士
→免状のコピーが必要
受験資格の証明方法は種類が多いので詳しくは下記の主催者のページを確認して下さい。
受験資格|消防設備士試験 |一般財団法人消防試験研究センター
開催頻度
地方:年2回(開催時期は都道府県によって異なる)
東京都:分散開催(年数回)
※新型コロナの影響もあります。正確な情報は下記試験研究センターのHPで確認下さい。
申し込み方法
基本書類申請
申し込みは書類申請と考えておきましょう。電子申請 ”も” できますが、申請には以下の3つが必要で消防設備士免状以外は受験資格や科目免除の証明を電子申請でおこなうことはできません。ですので多くの方は書類申請になると思います。
申請に必要な書類
1,受験申込書
2,受験資格を証明する書類
3,科目免除できることを証明する書類
試験範囲
・消防関係法令 15問
・基礎的知識 10問
・消防用設備等の構造・機能・工事・整備 20問
合計:45問
第4類の対象設備の範囲は、簡単に言うと自動火災報知設備(受信機+感知器)となります。
資格の対象設備を調べると色々書いてあります。が、結局はガスであったり住戸用や共同住宅用であったりと、監視対象や使用場所が変わるだけですべて自動火災報知設備(通称:自火報~じかほう~)となります。
科目免除について
科目免除は積極的に活用しよう
科目免除もあります。私の主観にはなりますが働いている場合はとにかく時間が足りません。1問でも少なくなればその分勉強範囲も狭くでき勉強時間を短くできます。そして何より気も楽になります。積極的に科目免除して受験していきましょう。
<経験談>
私は第二種電気工事士免状で受験資格と科目免除を申請して受験しました。確かに得意科目を残して得点率を上げる事も戦略的には有りですが、結局得意科目でも試験に出るとなると確認や再勉強で時間を取られます。科目免除にするとそもそも見なくても良くなるので他分野に力を注げます。結果私は精神的に楽になった分科目免除で良かったと思っています。
科目免除についての詳細は下記リンクを確認下さい。
試験科目及び問題数|消防設備士試験 |一般財団法人消防試験研究センター
勉強方法
私の勉強のルールと勉強時間
・まるっと3ヶ月勉強期間を設ければ合格ラインに乗れる
1,基本は隙間時間(通勤等)を活用。
2,最低1日1時間は厳守(週7時間厳守)
3,たまには仕事終わりにガッツリ2時間程度の日も作る
総勉強時間:110時間程度
1日平均:1.22時間(1時間13分程度)
勉強期間:90日
① 隙間時間:90日×1時間=90時間
② 仕事終わり:2時間×10日=20時間
③ 隙間時間プラスα:0 時間
※③は、追加で勉強した分です。(おおよそで書いています)
使用した参考書
参考書、問題集に関しては後輩に譲ってしまい、私の手元にありません。ですので、参考書の紹介だけさせてもらいます。
私が使用した参考書は下記の参考書です。
・表現が分かりやすく、内容を掴みやすい
・語呂合わせが豊富で、覚えやすい
・鑑別等の写真が本試験に出る写真にそっくり
・語呂合わせが人によって合わない場合があると思う
非常に分かりやすく進めやすい参考書です。写真も本試験で出てくる様な写真で、違和感なく鑑別問題等が解けます。ただし、私の場合、語呂合わせが部分的に合わないところがありましたので、その部分に関しては自分で勝手に語呂を作って覚えました。
語呂合わせで覚えるのが好きな人、語呂合わせに抵抗の無い人であればこの参考書は非常におススメできます。また、内容も初学者でも問題なく読み進めていけると思います。
使用した問題集
・ところどころに出題の傾向と対策が載っており便利
・問題があり、その直後に解説がついてくるので、1問1問しっかり理解できる
・絵がちりばめられており、柔らかい印象の問題集の作りになっているので継続しやすい
・やっぱり語呂合わせですね。合う人には合う、合わない人には合わない
・問題のすぐ後に解説が入ってくるので解説を隠すモノがないとついつい見てしまう
・注意事項になりますが過去問題集ではありません。
基本1問の後に解説がきますので隠すモノが無いとついつい見てしまいます。これが一番ネックでしたね。ほかは、追記の傾向と対策等役に立つ情報がちりばめられているので勉強は進めやすいです。
参考書を含めて私の場合この2冊で合格しました。ですので、参考書も問題集も本試験同等のレベル・内容であると思って良いです。信頼して使用できる参考書と問題集です。
勉強方法
①参考書を1回読み通す
②問題集を解く(1問1問答えを見ながら、分からなければ参考書を見返す)
③②をひたすら繰り返し
実技試験はとにかく機器の選定、設置場所、警戒区域等しっかり覚えて配線図、警戒区域等を何回も書いていくしかないです。実際の施工ではあり得ない配線図であっても、配線の仕方の考え方自体が問題なければ合格できます。
学科も実技もとにかく暗記勝負になります。
資格の価値
消防設備のうち、自動で火災を感知して利用者や消防署へ知らせる設備が、今回の対象設備です。そして、それらの工事・整備を行う技術者になるために必要なのが、消防設備士甲種第4類になります。
自動火災報知設備の工事を行うのに必要な資格(独占業務)となりますので、資格の価値は非常に高いです。
消防設備士乙種4類の資格もありますが、甲種第4類はその上位互換の資格となります。
ちょっとのコラム
再講習について
消防設備士は免状を取ると、そこから定期的に再講習を受けなければなりません。
一番最初に載せた免状の裏面の警報設備は再講習を受けた時のモノです。
消防法は実は年々変わっています(厳しくなっています)。その再講習で知識をアップデートする意味で受講義務があります。
とは言え、再講習を受けなくても免状返納まではなりませんので、 実務が無い方は、所持したままでも問題にはなりません。ただ、せっかく消防設備士の免状を手に入れたのであれば、知識欲に任せて、最近変わった法律を学びに行ってはどうでしょうか。
免状を載せておきます
この資格の免状を載せておきます。この免状は、甲種特類から甲種5類、乙種1類から乙種7類までの全ての資格が一覧として表示されています。資格マニアであればコンプリートしても良いと思いますが、必要な分だけ取得していけば良いと思います。
ぜひこの免状を目指して頑張りましょう。