どうもみなさん。
今回は受験するなら冷凍2種と冷凍3種どちらがおすすめなのかについて書いていきたいと思います。わたしの体験談をもとに書いています。どうぞご覧いただければと思います。
第二種冷凍機械責任者資格保有者
こんな人におすすめ
冷凍3種を受けようと思っている人
冷凍2種を受験予定の人
どっちにしようか迷っている人
どちらを受験したか
冷凍2種を選んだ
・冷凍3種を考えているなら冷凍2種が良い
いきなりどちらか分かってしまう展開ですがわたしは冷凍2種を受験しました。
2種に決めた理由としては、わたしの周りを含めて「冷凍3種を受けるくらいなら冷凍2種の方が良い」という説が出回っていたからです。単純にこの説を信じてみようと冷凍2種を受験しました。
結果論にはなるかもしれませんが私はこの説を信じて良かったなと思っています。冷凍3種をお考えの人も冷凍2種を目指した方が良いと思っています。
2種と3種はどう違うのか
・内容や難易度は基本的に変わらない
・2種の方が押さえるポイントが多い
・3種の保安管理技術が2種の保安管理技術と学識に分かれている
試験範囲を見ると下のように分かれています。
冷凍3種
保安管理技術 → 15問
法令 → 20問
(合計:35問)
冷凍2種
学識 → 10問
保安管理技術 → 10問
法令 → 20問
(合計:40問)
2種のほうが学識が多いので範囲が広く感じますが、実際は3種の保安管理技術が2種の保安管理技術と学識に分かれて問題数が35問から40問へ少し多くなった程度になります。
少し問題数が多くなるのでその分押さえておくポイントは3種より多いです。
ただし難易度は変わりません。冷凍3種の参考書がマスターできれば2種も合格できます。3種と2種の大きな違いは最初の計算問題の2問くらいです。
勉強のルールと勉強時間
ここからは冷凍二種の勉強に実際どのくらいかかったのかを書いていきます。勉強に取り組んだ時のルールと実際にかかった時間です。勉強スタイルが違う人はその違う部分を加味して勉強期間を調整して下さい。
勉強のルール
1,基本は隙間時間(通勤等)
2,最低毎日1時間(週7時間)
3,たまに2時間程度の日を作る
社会人らしく、隙間時間を活用します。具体的には1日1時間、1週間に7時間は勉強すると決めておきます。また、分かりやすく自分なりにまとめたりするため、ときどき2時間程度机上で勉強できる時間を確保します。とにかく1日1時間を目標に続けると無理なく習慣化してきますのでおススメです。
合格するまでにかかった時間
実際に合格するまでにかかった時間を載せておきます。
総勉強時間:168時間程度
1日平均:1.86時間(1時間52分程度)
勉強期間:まるっと3ヶ月
(4ヶ月目に受験)
続けてみると1日平均2時間近く勉強できてました。
勉強時間の内訳も下に載せておきます。
① 隙間時間:90日×1時間=90時間
② 仕事終わり:2時間×24日=48時間
③ 隙間時間プラスα:0.5×60=30時間程度
※③は、追加で勉強した分です。
(おおよそで書いています)
・毎日続けてみることがコツ
・ノート等にまとめる時間は必要
勉強期間の決め方
6ヶ月前から勉強を開始
1日1時間の勉強を継続する場合は5ヶ月以上かかります。わたしは3ヶ月でしたが正直少しきつかったです。
使用した参考書と過去問
参考書について
使用した参考書は次のモノを使用しました。
この参考書の良かった点といまいちな点ですが
よかった点
・絵や写真が豊富でイメージで覚えやすい
・持ち運びやすいA5サイズ
いまいちな点
・冷凍2種を受ける場合法令部分が少し物足りない
法令部分が少し足りない
さきにいまいちな点を挙げておきますが、冷凍2種は冷凍3種より法令の細かい部分が問われる傾向にあります。この参考書は3種の要点をきれいにまとめてあるので一部調べないといけない部分が出てきます。
絵や写真が豊富でイメージで覚えやすい
冷凍機械の中身を見た事が無い人にも理解できるように絵や実物の写真をたくさん使ってイメージしやすいように作られています。
持ち運びやすいA5サイズ
参考書によってはサイズが大きかったりしますがこの参考書は一般的な参考書と同じサイズのA5サイズの参考書で持ち運びやすい大きさになっています。
冷凍2種なのになぜこの参考書なのか
分かりやすさが決め手
わたしはこの冷凍三種の参考書一冊で勉強しました。冷凍機械についての知識があまり無かったので書店を巡って一番分かりやすそうな参考書を選んだらこれだったという感じです。足りなければ2種の参考書を買おうという気持ちで買ったのですが結果この1冊で十分でした。さきほど書いた法令の少し足りないところも言うほど多くありません。過去問で十分カバーできました。
冷凍2種を受けるので2種の参考書が一番確実なのは分かっていますが、2種の参考書は絵や写真は控えめで文章が多いので知識が無い中2種の参考書を読み切れる自信がなかったということも理由の1つです。
過去問について
使用した過去問は次のモノを使用しました。
この過去問のよかった点といまいちな点ですが
よかった点
・過去問題集と解説が分けてある
・解説が丁寧
いまいちな点
・冷凍1種の問題も入っている
冷凍1種の問題も入っている
こちらも先にいまいちな点を挙げておきます。冷凍1種の問題も入っています。過去問題集の前半の半分が冷凍一種、後半の半分が冷凍二種になっています。冷凍二種を受けるのに冷凍一種の過去問はいらないですよね。ですのでわたしは真っ二つにして冷凍二種の部分だけを持ち歩いていました。
(出版社さんには申し訳ないですが)
過去問題集と解説が分けてある
過去問題集の部分と解答解説の部分が半分ずつに分かれています。隣のページが解説ではないので隠すものも不要ですし、まとめて解いていくこともできるのでこの構成は良かったと思います。
解説が丁寧
1問1問の解説がしっかり書かれているので、なぜ間違っていたのかを理解しやすいです。
参考書と過去問について
冷凍機械3種や冷凍機械2種は参考書や過去問の種類が多くありません。とくに2種になると今回紹介した過去問1択になってくると思います。選択肢が少ない中ではありますがおすすめの参考書と過去問として紹介させていただきます。
わたしの勉強方法
勉強のコツ
この試験を受験するにあたり実践した勉強のコツです。
・内部の構造部品の動き方を理解する
・使用や設置の制限をイメージで覚える
・過去問の解答理由を言えるようにする
内部の構造部品の動き方を理解する
この試験は法令を除きイメージ勝負になります。構造部品(コンプレッサーなど)がどのように動くかを正確にイメージできれば理解が早いです。ですので参考書やyoutubeを駆使してイメージで覚えていきましょう。
わたしが参考にしたyoutubeなども最後に載せておきます。見てみてください。
使用や設置の制限をイメージで覚える
制限がかかるというのは基本的に「危ない」からです。極端な危ない情景を頭でイメージして入れていけば早く覚えていけますし忘れにくくなります。例えば下のような感じです。
冷凍保安規則第7条の1(原文のまま)
圧縮機、油分離器、凝縮器及び受液器並びにこれらの間の配管は、引火性又は発火性の物(作業に必要なものを除く。)をたい積した場所及び火気(当該製造設備内のものを除く。)の付近にないこと。ただし、当該火気に対して安全な措置を講じた場合は、この限りでない。
・冷凍機の真横でたき火したら危ないよね
という感じのイメージです。なんとなく危ない感じ伝わりますよね。なんで危ないのかというより明らかに危なさそうな情景を浮かべて覚えてみてください。極端に覚えるようにすると早く覚えられて忘れにくくなります。
過去問の解答理由を言えるようにする
これはどの試験勉強でもそうですが選択肢ごとに理由を言えるように勉強してください。なぜ正しくて、なぜ間違っているのか。解答が合っていたかどうかだけ確認してしまうと他の選択肢がなぜ間違っているのか理由がよく分からないままになってしまうことも多くあります。ですので選択肢ごとに理由を言えるように心がけましょう。
これを繰り返すことで合格へ一歩ずつ確実に近づいていきます。
勉強の方法
わたしが実践した勉強の順番です。下の2つだけです。
- 参考書を最後まで読み通す
- 過去問を解く
参考書を最後まで読み通す
・1回は最後まで読み通す
・ここで知りたいのは出題範囲と構成
ここ大事です。過去問に入る前に参考書を最後まで読み通しましょう。1回だけで良いです。このとき意識するのは目次などの全体の構成です。どの順番で何が書かれているのか。これだけ押さえていきましょう。細かい部分は後から過去問を解きながら紐づけていけば大丈夫です。
過去問を解く
・初めは丁寧に
・慣れてきたら一度に解く問題を増やす
・できるだけたくさんの問題を解く
初めは1問ずつ丁寧に解いていきましょう。問題を解いて答えを見て選択肢の1つ1つの正誤とその理由をしっかり確認していきましょう。慣れてきたら一度に解く問題数を増やし、より実践に近い状態で解いていきましょう。あとは過去問の回転数が重要です。どんどん問題を解いていきましょう。
この資格を受験して得られるもの
・知識が得られる
・手当てが得られるかも
知識が得られる
先に結論になりますが、資格としての出番はほとんどありません。ただし得た知識はかなり活躍します。
大きな工場、ショッピングモールや大型の冷蔵冷凍倉庫を持っているようなところでないと選任は無いです。選任はありませんがかなり活用できます。今やエアコンや冷蔵庫は一家に一台はあるのが当たり前になってきました。真夏のショッピングモールが冷房効いて無かったらたまらないですよね。これらの機器がまさしくこの資格で学ぶ原理で動いています。ですので特にビルメンの会社で働いている人などにおすすめの資格になります。
手当てが得られるかも
この資格を取得することで給料に手当てが付く会社も多くあると思います。
これは空調機の不具合などの対応が必要になるためです。わたしの経験上でもこの資格の有無で冷凍機や空調機の故障時の考え方や対応の仕方に大きな差があるように感じます。これらの技術を個人でも手に入れて欲しいために手当てをつけている会社が多いのです。
参考にした動画やサイト
イメージ定着補助動画
下記は圧縮機の動画です。
全部youtubeの動画です。
法令の学習補助サイト
下記はわたしが参照したサイトです。
全部e-Gov法令検索です。
高圧ガス保安法(よく見る)
冷凍保安規則(よく見る)
一般高圧ガス保安規則(たまに見る)
容器保安規則(特定のところだけ見る)
高圧ガス保安法施行令(ほとんど見ない)
試験主催者情報
試験主催者:ホーム|高圧ガス保安協会
試験申込みはこちら:お申込み|高圧ガス保安協会
他の資格にも興味がある方は、こちらもご覧ください。